以前、そのままでは食べられないほどに苦い白菜をスーパーで買ってしまったことがありますが(その時のお話→白菜が苦い?! ひと手間かけてなんとか食べてみました。)、今回の白菜は武装していました。
棘のある白菜は、スーパーに並んでいた
1/2カットの大きな白菜を安く買えたので、
ウキウキしながら料理しようとしたわたし。
早速、その日の夕飯スープ餃子の下ごしらえをしている時のことです。
大きな葉に手をかけた時
「いだっ!」
葉の先の方に触れたら、
チクチクしたのです。
よく見てみると、細かい毛のような棘がいくつも出ていて驚きました。
これは、虫の卵かな?
まずはじめに思ったのは、虫の卵ではないか、ということです。
白菜は好きでよく食べるのですが、
棘に触ったことなんて多分なかったのと、
棘の部分が、若干色が変わって見えたので、
その無数の棘が一つ一つの卵に見えたのです。
そんなにか弱くないわたしですが、
無数の卵だと思ったらちょっとぞっとして、
思わず旦那にヘルプをしました。
冷静に(というか、呆れていた)旦那が、
「これ、卵じゃないんじゃない?位置がきれいに整い過ぎているし」と言い、
そう言われて顔を近づけてよく見てみると、
形も大きさもみんな似たように見えるので、
なんとなく違うように思えました。
明るいところに持って行ってさらによくみると、
やはりしっかり葉っぱから棘が生えていることが確認できました。
そんな種類の白菜があるのか〜、とちょっと驚きました。
過去に白菜の苦味について調べた時には
まったく棘のことなど引っかからなかったので、初めて知りました。
棘のある野菜といえば、
きゅうりとか、ナスとかが思いつくのですが、
葉物野菜に棘があるとは聞いたこともなかったのです。
そして旦那に調べてもらうと、棘の部分も特に除けたりしなくてもいい、そして食べられるそうで、
もっとも刺々しかった外側の、緑色の濃い、固い葉のみ除けて他をいつも通りに調理して食べることにしました。
白菜に棘って実は普通だった?何のために生えているのか
後から気になって自分でも調べてみたのですが、
葉の棘が何のために生えているのかは
よくわかりませんでした。
棘のことを毛茸(もうじ、もうじょう)というらしく、
植物の表皮細胞が突出したものだそうです。
虫除けであるとか、
棘の部分に水分を集めるだとかありましたが、
確定しては言われていないのかもしれません。
白菜の場合は、
外側の葉に多く付いているということで、
実際我が家の白菜に関しても、
内側の柔らかい葉の中にも棘はあるものの、
外側から比べると少なくなりました。
そして、葉物野菜にはだいたいこの毛茸が生えているみたいで、これがわかるのは鮮度がいいことの証らしいのです。
…この白菜は、鮮度が良かったのですね。
今回の白菜に関してもそうですが、
わたしは畑をやっているわけでもないので、
野菜はスーパーで購入したものしか普段から目にすることはありません。たまたま鮮度の良い品に当たったということなのでしょうが、気がついたのが今回だけなのか、もしくはこの棘が立った鮮度で流通すること自体が極めて稀なのかはわかりません。
鮮度が落ちるとともに棘がなくなるわけではなく、
萎れて目立たなくなるようです。
また、調理してしまえば気にならなくなると言われていて、加熱したり漬物にしたりされても形状を維持するものではないようです。
棘のある白菜、食べてみました
スープの具材にして実際に食べてみましたが、
棘が舌に感じられることもなく、
普通に美味しく食べられました。
本当に特筆することのない状態なので、
もしかしたら今までも棘があったけれども内側の葉で気づかず、
調理して分からなくなり、
食べていたのかなと思います。
今回も白菜について調べて
さらに身近に感じるようになりました。
ちょっとしたきっかけでも
新しいことを知るのは嬉しいです。
そして、
これからはスーパーで葉物野菜を選ぶときには、
もし棘のあるものに出会ったら鮮度の良い証として購入したいと思います。
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思いがけず苦い白菜に当たってしまった場合はこちら
→(白菜が苦い?! ひと手間かけてなんとか食べてみました。)