今年の秋は豊作?! 食べられるきのこ、毒きのこ
今年の夏は長雨だったため、きのこが豊作になるかもと言われています。
豊作というと嬉しい響きですが、
食べられないきのこもたくさん生えることになります。
毎年9月、10月にはきのこを食べたことによる中毒症状が多く発生しています。
2012~16年に全国で起きた毒きのこの食中毒は計198件(患者数564人)で、
そのうち9月が53件(158人)、
10月が121件(357人)だったそう。(厚生労働省のデータによる)
この8月に、バーベキューの際にその辺に生えているきのこを食べて
中毒症状が出たというニュースがありましたが、
知識がないのに適当に食べてしまって
取り返しがつかなくなることがあるのが、きのこです。
自分で採って適当に食べる人などそうそういないとは思いますが、
実はきのこには『6つの迷信』があるそうです。
もし信じている人がいたら、要注意です!
信じてませんか?6つの迷信
1 「毒きのこは毒々しい色をしている」
色と毒は無関係。鮮やかな赤色のタマゴタケは食べられるきのこである。
2 「柄が縦にさけるきのこは食べられる」
毒きのこのほとんどは縦に裂けるものが多い(ドクツルタケなど)。
逆に、食べられるもので縦に裂けないものもある(ハツタケなど)。
3 「毒きのこでも茄子と煮たら食べられる」
茄子にきのこの毒を消す成分はない。毒は沸騰するお湯程度の熱では分解しない。
4 「塩漬けにすればどんな毒きのこでも食べられる」
塩漬けして水にさらしても残る毒はある。塩蔵きのこによる中毒もおこっている。
5 「かじってみて変な味がしなければ大丈夫」
毒のあるものも、食べたときに美味しく感じるものがある。(例:ドクツルタケ)
6 「ナメクジや虫が食べているきのこは人間も食べられる」
猛毒のきのこでも虫は食べられる。
わたしが知っていた(信じていた?)迷信は1の
「毒きのこは毒々しい色をしている」です。
多分毒々しい見た目のきのこであれば、
美味しいと言われても食べないだろうな…と思うので。
ただ、毒きのこの中には、普段食べられている
シイタケやヒラタケにそっくりなものもあるみたいです。
知らずに見たら、「お、シイタケやん!」となって食べてしまうかもしれませんね。怖いです。
食用きのこと間違えやすい、毒きのこたち
●ツキヨタケ●
幼い子実体はシイタケに似て、成熟した
ものは食用のムキタケやヒラタケに似ている。
日本のきのこ中毒できのこが特定されたケースでは、
ツキヨタケによるものがもっとも多い。
特に、シイタケやムキタケとは一本の枯れ木上に
混じり合って発生することがあり、誤食の危険が大きい。
●クサウラベニタケ●
食用のしめじ(ウラベニホテイシメジ、
カクミノシメジ、シメジモドキ(ハルシメジ)、
ホンシメジなど)とよく似ているため誤食が多い。
きのこ狩りで採集したものだけではなく、
路上販売や卸売り市場を経由した
流通販売されたきのこでも中毒例が報告されている。
●カキシメジ●
食用のチャナメツムタケやニセアブラシメジ
(クリフウセンタケ)、シイタケなどと間違われる場合がある。
きのこ狩りに慣れている人でも、きのこは種類が豊富な上に、
見た目での判別は難しいものだそうです。
知識を過信せず、野生のキノコの取扱いには注意しましょう。
食べる時には必ず専門家の知識を仰ぎましょう。